クレジットカードやキャッシュレス決済に関する疑問や悩みにクレカの鉄人・岩田昭男師範が答える連載企画。
今回は、QRコード決済普及の立役者のひとつであり、現在最も多く利用されているサービスであるPayPayの「強さの秘密」に迫ります!
【第5回】PayPayひとり勝ちの秘密は?
【解説する人】
岩田昭男
岩田昭男◎クレジットカード分野の取材・研究に30年以上携わるオピニオンリーダー。『あなたの生活をランクアップさせる プレミアムカード』(900円/マイナビムック)など著書・監修書多数。
【今月の悩める子羊】
木目 兼夫(きめ かねお)
買い物はキャッシュレス派の会社員(37歳)。いくつかのスマホ決済手段をなんとなく使い分けているが、メインの決済方法をどれにするかはまだ決めかねている。最近、PayPayが今年8月から他社クレジットカードを紐付けられなくなることがSNSで話題になっているのを見かけ、PayPayの今後を聞きに道場を訪ねた。
ひとり勝ちの一方で「改悪」という声もあるけど、実際のところどうなの?
○PayPayがダントツで人気な理由を知りたい
○8月以降もPayPayをおトクに使うコツを教えてほしい
○PayPayのセキュリティについても知っておきたい
師範 PayPayのことを知りたいというのはおぬしか?
木目 はい、いまさら聞きにくくはあるんですが、どのQRコード決済をメインで使うか決めかねてて。私の周りではPayPayを使ってる人がかなり多い印象です。
師範 なるほど。実は最近、ワシ的にもPayPayに関する評価が“爆上がり”していての。とにかく近年のPayPayの躍進は目を見張るものがある。この4月にPayPayは、2022年度のPayPayカードとの連結決済取扱高が10兆円を突破。サービス開始から4年半で10兆円を突破するのはかつてないスピードじゃ。
またユーザー数は5700万人以上でスマホ所有者の1.6人にひとりが利用し、2022年の国内のコード決済の取扱高の約3分の2がPayPayというから驚き。2022年2月には「PayPayあと払い」の提供を開始し、以後PayPayとPayPayカードとの緊密性を高めていったのも巧みじゃ。PayPayカードと「PayPayあと払い」は、PayPayをフルで使うには不可欠になっとる。
木目 なぜPayPayだけそこまで伸びたんですか? PayPayがひとり勝ちしている理由って何なんですか?
師範 ワシが思うに、そこには3つのポイントがある。第一にキャンペーン施策。サービス開始当初は「100億円キャンペーン」と言って、20%還元や抽選で100%還元などをやっておって正直「どこまで続くか」と思っとった。
しかしいまでも10~40%のポイントが戻る地方自治体と連携した「あなたのまちを応援プロジェクト」をはじめ、「超PayPay祭」「PayPayクーポン」などの大型キャンペーンを実施。また、チェーン店などでも短期キャンペーンを行うなど、ユーザーにとっては「おトク感」を感じる決済サービスであり続けている。
木目 確かに、そういうキャンペーンの話を聞くと、PayPayはやっぱり捨てがたいなと思ってしまいます。
師範 第二のポイントは「PayPayあと払い」。これはBNPLとは異なる意味の後払いで、このサービスを利用するためにはPayPayカードを発行する必要がある。つまり、このPayPayカードの与信枠のなかで後払いするということで、実質クレジットカードで買い物するのと変わらぬわけじゃ。
これはある意味、コード決済の可能性を広げたとも言えるな。しかも「PayPayあと払い」で支払うと、「PayPayカード」を登録している場合は1.0~1.5%、「PayPayカード ゴールド」の場合は1.5~2.0%のポイント付与となる。そして第三のポイントは、PayPayのセキュリティ面についてじゃ。
木目 おお、そこは知っておきたいです!
師範 PayPayは金融機関との連携やシステムによる不正検知に加え、24時間体制で選任スタッフが不正利用を監視。また、PayPayのアカウントが不正利用の被害に遭った場合は、故意や過失がない場合に限り全額が補償される。また、24時間365日対応のカスタマーサポートも用意されとるぞ。
木目 私は夜中に通販でポチることが多いし、日中は仕事があるのでそれは朗報です。日中だけしか電話対応してくれない金融機関も多いなか、24時間相談を受け付けてくれるのは心強いですね。
師範 さて、おぬしはもちろん、世間がいま一番気になっているのが、8月からPayPayに他社クレジットカードを紐付けられなくなることじゃろう。つまり今後は、PayPayカードはPayPayにチャージできる唯一のカードとなるわけじゃ。
この動向が吉と出るか凶と出るかはまだわからんが、PayPayをよく利用するなら「PayPayあと払い」を使うことでPayPay残高のチャージが不要、かつ獲得できるPayPayポイントも多くなるのは確かではある。
一方で、他社のクレジットカードをメインで使っていたユーザーにとっては、寝耳に水のことで戸惑った人も多いはずじゃ。自分がメインで貯めたいポイントは何か、よく使う店舗で対応している決済方法は何か、いま一度検討するのがよかろう。
ちなみに、PayPayは未来に向けての布石も着々と打っておる。例えば今年4月には給与デジタル払いに対応すべく、厚生労働省に申請書を提出した。また同じ4月に、Yahoo!マートがPayPayと連動し、スマホがなくても、顔認証でPayPay決済できる実証実験を開始したという報道も出た。
木目 ふえ~ッ! 世の中の「キャッシュレス」化への流れの速さに目が回りそうです。
【PayPayの強さ・3つの理由】 近年は特定小売チェーンや自治体と組んでのポイント付与に注力!
①キャンペーン施作 PayPayの普及に最も貢献したのはその大がかりなポイント付与キャンペーン。サービス開始当初の「100億円あげちゃうキャンペーン」でPayPayの認知度は一気に上がりました。その後もドラッグストア・チェーンやファストフード・チェーンなど、特定企業や特定小売チェーンと組んでのポイント付与キャンペーンを継続。地方自治体と共同実施する「あなたのまちを応援プロジェクト」も精力的に展開しています。
②あと払い機能 PayPayは2022年2月に「PayPayあと払い」サービスをスタート。PayPayカードと紐づけることでPayPayで1か月間利用した金額を翌月まとめて支払えるサービスで、登録時にPayPayカードのバーチャルカードが自動発行され、その与信枠のなかで後払いを行います。
PayPayあと払いを利用するにはPayPayカードの発行は必須ですが、プラスチックカードの発行はオプションで、バーチャルカードのみを発行する選択も可能。同サービスはユーザーにとっては、チャージ払いのように残高不足のエラーに悩まされる心配がないのがメリットです。
一方PayPayにとっては、さらなる利用拡大に繋がるメリットがあります。
③セキュリティ体制 PayPayはSOC(Security Operation Center)により、ネットワークやシステムの不正な通信を監視。
24時間365日体制で異常に即時対応できる体制を整えています。また、フィッシング詐欺によるアカウントの乗っ取りや支払い情報の盗用、スマホの紛失・盗難による不正利用が発生した場合は、全額が補償されます。
【もっと詳しくなるためのキーワード解説】 PayPayカードはPayPayにチャージできる唯一のカード 現在、PayPay残高にチャージできるクレジットカードはPayPayカード(旧Yahoo! JAPANカード含む)のみ。
さらに、クレジットカードを利用した支払いについても、2023年8月1日(予定)以降は「PayPayカード(PayPayカード ゴールド含む)」以外のカードは利用できなくなります(クレジットカードの新規登録は2023年7月初旬に停止予定)。
一方、PayPayカードを持つと「PayPayあと払い」やPayPayカードでの支払い(あと払い登録者のみ)で必ず1%、最大1.5%(PayPayカード ゴールドの場合は最大2%)のポイント付与が受けられるメリットもあり、PayPayが硬軟両面からユーザーにPayPayカードの利用を推奨しているのは明らかです。 給与デジタル払い デジタルマネー(電子マネー)を会社と従業員の資金移動業者の口座間で移動させ、給与を支払う制度のことです。
2022年11月の労働基準法の改正省令で、QRコード決済サービス会社も給与支払いに対応できるようになりました。
2023年4月から給与デジタル払いが制度上解禁となり、資金移動業者の厚生労働省への申請受付が開始されました。給与は本人の同意なく「デジタル払い」されることはなく、給与の一部を「電子マネー」として支払うことも可能。給与は1円単位で引き出せ、少なくとも月に1回はATMから手数料無料で引き出し(現金化)できます。
なお、今回の改正では給与デジタル払いを受けるために銀行口座の登録が必須となり、「銀行口座を開設しにくい外国人労働者の給与受け取り手段の用意」という課題は、今後に持ち越しとなりました。 顔認証でPayPay決済 東京・渋谷区にある食料品・日用品販売の「Yahoo!マート by ASKUL 代々木上原店」では、4月17日から顔認証でPayPay決済を行う実証実験が始まりました。利用に際しては、あらかじめ専用サイトで自分の顔とYahoo! IDを登録しPayPayと連動。 買い物の際に店内のセルフPOSレジで商品のバーコード読み取り、「顔認証支払い」を選択後にモニター画面前に自分の顔をかざし、顔認証が成功すると「PayPay残高」支払いでの決済が完了します。セキュリティ面では、顔認証支払いの撮影中にユーザー以外の第三者が映り込むと顔認証エラーになるなど、システム上の防止策が講じられています。
PayPayが他のキャッシュレス決済サービスに比べて圧倒的な人気を誇っており、その理由について解説されている記事でした。
個人的な見解ですが、消費税10%増税の時に一気にPAYPAY取り扱い店が増えた印象です。めちゃくちゃ営業をかけたのではないでしょうか?
まず、PayPayの成功の要因として、大規模なキャンペーン施策が挙げられています。
当時は「100億円あげちゃうキャンペーン」かなり話題になりましたね。
特定の小売チェーンや自治体と提携し、ポイント付与キャンペーンを展開することで、ユーザーにとって魅力的なサービスとなっています。
PayPayの「あと払い」機能も人気の秘密となっており、この機能を利用するためにはPayPayカードが必要。利用額を翌月まとめて支払えるため、ユーザーにとっては便利な決済方法となっています。
今回個人的に初めて知ったのは、セキュリティ体制の盤石さですね。
金融機関との連携や24時間体制の監視など、不正利用への対策が取られているとのこと。
記事では、8月からPayPayに他社クレジットカードを紐付けられなくなることに触れており、これにより一部のユーザーが戸惑っていることも示唆されています。
やはりPAYPAYの使いやすさもさることながら、ポイントをお得に貯めて利用したい・・という思いは皆お持ちでしょう。
資産形成においては投資なども当然重要ですが、決済のポイントの運用も欠かせません。
それだけでなく個人としてはやはり、急な出費など対応できる現金化の方法をあらかじめ理解しておくというのも重要と言えます。
急な出費に対応する現金化の手段としてクレジットカードのショッピング枠を利用する方法があります。
クレカの現金化自体は当然違法ではありませんし、現金を得るにおいて有用な手段として根強い支持があるのも事実です。
クレカ現金化においては信頼のできる金券ショップなど、実績があるお店をきちんと選ぶことが大きなポイントと言えるでしょう。
特に大阪など関西は電子ギフト等の取扱において法律に反しない範疇で営業している金券ショップも多く存在します。
クレジットカードの現金化について詳しくは当方サイトでもまとめてますのでよければご覧ください。
その他大阪で土日も営業しているクレカ現金化店や、来店不要での現金化ができるショップをまとめてますのでよろしければご覧ください。