現金購入希望の客にも 無理やり1年ローン
8月上旬、信販会社大手のジャックスはビッグモーター全店舗での自動車ローンの新規受け付け停止を明らかにした。
「ビッグモーターで不祥事が相次いでいることを受けて総合的に判断した」とのことだが筆者がジャックス広報担当者に確認したところ「個別の案件となるためプレスリリースなどで公表はしていませんが、おたずねいただいた報道関係の皆様には受付停止をお伝えしています」とのことであった。
同社はビッグモーターで使われるローン会社の半分近くを占めていたとされる。
新規受付が停止されただけで、すでにジャックスでローンを組んでいる客への影響はない。
新車はもちろん、中古車であっても数百万円の買い物となればほとんどの人は現金ではなくローンを組んで購入する。
一般的に新車購入より中古車購入の方が金利はやや高く設定されている。
審査が厳しく手続きが煩雑な銀行系は金利が低く(2~4%前後)、審査が比較的緩い信販会社系の自動車ローンは5~10%前後の金利が主流。 ビッグモーターでは、ほとんどが実質金利9.9%+ローン回数「120回」としていた。 中には「現金購入を希望したのに無理やりローンを組まされて大損した」という詐欺的な事例もある。
関東にあるビッグモーターA店で国産コンパクトカーを購入したBさんもその1人だ。 「価格が100万円程度だったので現金で支払いたいといったんです。
すると営業マンに『総支払額は変わらないので1年だけローンを組んでもらえませんか?』と言われました」
「『総支払額は変わらないのなら付き合いでローン組んでもいいか』と思って信販会社のローンを組んで支払うことになったんですが……
1年経ったら結局意味不明な費用も追加されていて120万円少々を支払ったことになっていました」
「『話が違うじゃないか!』と店に電話をしたら担当した営業マンは退職していて交渉もできませんでした。非常に腹立たしい思いです」
「ローン組んだらオプション30万円無料」もウソ
他にも似た事例はある。
九州にあるビッグモーターC店で150万円の国産SUVを購入したDさんはビッグモーターのウソに苦しんだ経験がある。 「クルマ購入用に貯めていたお金が150万円ほどあり、現金一括で払うかローンを組むかで迷っていたんです」
「するとC店の営業担当者が『1年だけうちでローンを組んでもらえませんか? 12か月なら金利(※アドオン金利なので回を追うごとに金利が上がる)も安いです』といいました」
さらに『1年経ったら残りを一括返済してもらえばいいですよ。ドラレコや新品タイヤなど30万円分のオプションを無償で付けます』と言ってきました」
「魅力的な交換条件だったので、それに応じてローンを組んだのですが。結論から言うと30万円分のオプションは有料として見積書に記載されていました」
「何かの間違いだろうと営業マンに確認したら、『無料オプションなんて約束はしてない。契約時の見積書で確認しているはずですよ』って……」
Dさんはその後、何度かC店の営業マンに掛け合ったが「最初の見積書で確認してるはず」「証拠がない」などと言われて逃げられている。
Dさんは契約時に見積書を確認した覚えはないというと、「タブレットの画面で一緒に確認しましたよね?」と言われ、そこで営業マンが凄い速さで画面に表示された見積もり書をスクロールしながら、見せたことを思い出した。
1つ1つ確認する時間はなかった。それで、「見積書を印刷して欲しい」と要望したが、「紙では出していない」と言われ、30万円分のオプション内容の部分はその営業マンが「ここは無料ですから~」といってさらに速くスクロールしていたことを思い出した。
ここまででもいくつかの違法行為が確認できるが、埼玉県にあるビッグモーター北本店で同様に被害に遭った勝山さんはローン回数を120回に限定されていた。※ご本人の強い希望により実名公表 どういうことなのか?
「120回ローンしか選べない」は完全な違法契約
「うちも同じくオプション21万円分を無料にしてくれると契約時に言われましたが納車時に契約書を確認したら全部有料になっていました」(勝山さん)
「また、ローンを組む際、営業担当者は『うちでは120回ローンしか受けてない』と言いました。
それで仕方なく120回にしたんですが、金利を聞いてもなかなか教えてくれず、教えてくれたのは1か月の支払金額だけです。
金利が9.9%であることは嫌そうにやっと教えてくれました」 さらに勝山さんいわく、信販会社からの確認の電話についても驚く回答だったという。
「営業担当者から『このあとジャックスから確認の電話が行きます』と言われたので待っていたところ、電話が掛かってきました。
しかしそこで聞かれたのは、「車種」「年式」「中古車の納車日」この3つだけでした」
「金利や毎月の支払額や総支払額、ローンの回数などの確認はありませんでした」
「確認がなかったことをジャックスに聞いたんですが、「電話で説明しているはずだ」と突っぱねられてしまって……」
「わたしはローン契約書さえも紙ではなくラインアプリで送られてきただけです。重要な約款についても受け取っていません」 勝山さんの発言の中にある
・120回ローンしか組めない。(割賦販売法他に抵触?)
・金利9.9%をなかなか教えてくれない。(景品表示法では実質年率が明瞭に記載されていない場合を不当表示として規定) このほか
・「無料で付けます」といったオプション品が有料で請求されたこと
・信販会社からの確認の電話で「車種/年式/納車日」しか聞かれていないこと
・オートローンの約款を渡されていないこと
なども通常ありえないことだ。
審査に落ちる人でもビッグモーターなら組める?
中古車販売店と消費者金融を経営していた男性はビッグモーターと信販会社との契約があまりにも杜撰だと驚く。
「オートローン会社はお客さんに対して必ず申し込み金額、支払い回数、支払い総額を確認して初めてOKになります」
「また、約款、契約書は手元にありますか? の確認が必ずあります。これらを電話でおこなって最終確認とします」
「約款は非常に重要なもので、契約時にパソコンやタブレットの画面で見せるのでは無く、契約書と合わせて渡されます。
もちろんそこには金利も明示されているはずです」 また、120回ローンを勧めるのももちろん、ビッグモーター側に大きな利益があるからに他ならない。
「支払い回数が増えるほどキックバックの金額も大きくなりますからね。もちろん、アドオン方式(回を追うごとに金利が上がる)であっても早期完済の方が金利の戻りは多く有りますが、そこは1年未満かどうかがポイントになるでしょう」
「1年以内に契約者が完済した場合はキックバックを信販会社に返金しなくてはなりません。
いっぽう、1年以上が経過してから完済は、受け取ったキックバックを返金する必要はありません」 なるほど、ビッグモーター含め、信販会社系のオートローンを扱っている中古車販売店では、しきりに「1年間だけローンを組んでください」
「120回ローンを組んで最初の1年だけ払ってあとはまとまったお金ができたら一括返済してもらっていいですよ」と客に懇願するわけだ。
つい最近までビッグモーターで営業社員として中古車を売っていた男性にも話を聞いてみた。
「ビッグモーターのベース金利は9.9%でした。ですが営業側で4.9%まで変更できるのでわたしは下げて販売をしていました」
「また、オートローン審査が通らない人は9.9%にして、保険をかけた会社が負担する感じですね。
月々の支払額に納得されない人とかは金利下げてでも売るって感じです」
「わたしがいた店はそこまで不正に関与してないと思われるので120回で組む人の方が少ない印象でした」
「この間、わたしが販売したお客様には問題なく審査に通ると思ったので金利の低い銀行ローンを勧めましたが、基本的には自社ローン組む前提で話を進めます」
「半分くらいは単体(保証人なし)だとローンの審査に通らないです。ローンブラックの人もかなり多いです」
「基本はジャックスですが、ジャックスで審査が通らなかったらオリコかプレミアで再審査というイメージです。オリコとプレミアは審査が怪しい人だと販売店に『キックバック無しでいいなら審査OKです』ってよく連絡が来ます」 「銀行などの審査に通らないからビッグモーターでローンを組んで買う人も少なくないです」 なかなかディープな世界ではあるが、最盛期は年間12~13万台を販売していたビッグモーター。
山口県の個人商店が年商7000億円の一大企業に急成長した背景には「ローン審査に通りにくくても、ビッグモーターなら金利は高いがローンが組める」という事実も大きく後押ししていたのだろうか。
銀行ローンに通る与信がある人でも、なんだかんだと言いくるめてビッグモーターでローンを組むよう強制されていたと思わざるを得ない例がいくつも寄せられている。
(情報元:ビッグモーター ウソだらけローン契約 「強制」金利9.9%で120回払い(AUTOCAR JAPAN) – Yahoo!ニュース)
ビッグモーター ウソだらけローン契約 「強制」金利9.9%で120回払い/記事考察
顧客車の破壊行為からくる保険金詐欺疑惑や店舗前街路樹除草剤疑惑など、連日話題のビッグモーターですが、ここにきてさらに大きな問題がとりざたされています。
ここまでの問題と比較しても、このローン契約の問題はさらに会社の根幹を揺るがしかねない深刻なものであることは明らかです。
多くの顧客が強制的に高金利のローン契約を組まされ、さらにはオプションの扱いや契約内容に関する不正行為が行われている実態が浮き彫りになっています。
信販会社ジャックスを含む信販会社系の自動車ローンは、金利や契約内容に関して不透明な部分が多く、顧客にとっては十分な情報提供がなされていない状況が問題視されます。
実質ローン詐欺で信販会社と顧客を結んだキックバック収入を違法に最大化したようですね・・。悪質です。
今回の一連の問題が発覚される前に、ABEMATVなどでこのローン詐欺は扱われていましたね。
特に、顧客の審査に通らなかった場合や、他の金融機関でのローン契約が難しい人々に対して、ビッグモーターがローン契約を勧める姿勢を取っていることが明らかに。
顧客の立場に立ち、適切な金利や契約内容を提供することが重要であり、これに反する行動は信頼を損なうものです。
兼重氏は取り締まりの入れ替えで乗り切ることを記者会見で強調していましたが・・・個人的には多分あの方詳しく自分の会社の内情を知らないな・・・というのが会見では伝わりました。
車、家など高額ローンは少しでも疑わしきは徹底的に担当に質問する、証拠保全・・重要ですね。
信頼できるショップとのクレカ現金化も有用
急な出費に対応する現金化の手段としてクレジットカードのショッピング枠を利用する方法があります。
クレカの現金化自体は当然違法ではありませんし、現金を得るにおいて有用な手段として根強い支持があるのも事実です。
クレカ現金化においては信頼のできる金券ショップなど、実績があるお店をきちんと選ぶことが大きなポイントと言えるでしょう。
特に大阪など関西は電子ギフト等の取扱において法律に反しない範疇で営業している金券ショップも多く存在します。
クレジットカードの現金化について詳しくは当方サイトでもまとめてますのでよければご覧ください。
その他大阪で土日も営業しているクレカ現金化店や、来店不要での現金化ができるショップをまとめてますのでよろしければご覧ください。