世界各国でキャッシュレス化が進む中、10代の子どもたちがお金に対してどのような感覚を持っているのか気になりますよね。英国メディアが6月8日(現地時間)に掲載した記事の中で、12歳のアリシア・ランバートさんが現金よりカードのほうが良いと述べています。どうしてそう思うのでしょうか?
指紋認証決済を導入する学校
ランバートさんは学校で昼食を買うとき、現金を使いません。英国では多くの場所でカード決済しかできなくなっていますが、学校の中にはその先を行く所もあるそう。それが生体認証決済です。
ランバートさんが通う学校はその一つ。同校の制度では生徒の指紋と名前が紐づけられ、親がお金を振り込みます。
利用制限は1日に5ポンド(約875円※)まで。親は子どもが何に・いくら使ったのかを確認することが可能。学校以外の場所でこのシステムは使用することができません。
※1ポンド=約175円で換算(2023年6月9日現在)
それでも、これがすごく便利。「指紋は家に忘れることがないから、学校で困らない」とランバートさんは言います。
監視というより管理
ランバートさんは12歳の誕生日を迎えた後に銀行で口座を開き、デビットカードを使い始めました。9か月間使ってみた結果、お金を管理するうえで、デビットカードは現金よりも簡単かつ安全だと考えるようになりました。
その理由の一つが、少し高価な物を買うとき、現金を持ち歩くより、銀行口座に預金しておくほうが安全だから。カードが盗まれた場合でも、カードの利用停止、再発行、身に覚えのない引き落としがあった場合には補償の手続きが簡単。現金が盗まれたら、そう簡単にお金を取り戻すことはできません。
さらに、ランバートさんは現金の場合、レシートをきちんと管理しない限り、どこで・いつ・何に・いくらお金を使ったのかを把握することは難しいと言います。
それに対して、デビットカードはアプリで残金や支出、入金などの記録を簡単にチェックできると述べています。
プライバシーを重視する人にとっては、まさにこの点が現金の良さであると同時にデジタル決済の怖さなのですが、ランバードさんの世代の感覚は違うようです。
現金拒否
ランバートさんは現金で苦い経験もしたそう。ロンドンのウェンブリー・スタジアムに女子サッカーのFA杯決勝戦を観戦しに行ったとき、たまたまデビットカードを家に忘れてしまったそう。しかし、パパがお小遣いを現金で多めに持たせてくれたので「大丈夫」と思っていたら、あることに気が付きました。
ウェンブリースタジアムは完全にキャッシュレス化していた!
せっかく現金を使おうと思ったのに、現金で支払うことが全くできない。このときの経験がランバートさんをさらにカード派にしたようです。
主にデビットカードと現金を比べながら、前者の長所ばかりを取り上げているのがこの記事の弱点ですが、キャッシュレス化した子どもの感覚がよくわかります。きっと頭を悩ませている親は少なくないでしょう。
イギリスの12歳アリシア・ランバートさんが考えるキャッシュレス化についての記事です。
彼女は学校での昼食購入などでも現金を使わず、生体認証決済を利用しています。学校でも生体認証が使えるというのは日本の考えて良い気がしますね。
彼女がカードを選ぶ理由の一つは、現金よりも安全だと考えるからとのこと。
高額な買い物をする場合、現金を持ち歩くよりも銀行口座に預金しておく方が安心だと感じています。
もしカードが盗まれても、利用停止や再発行手続きが比較的簡単に行えるため、現金を盗まれた場合よりも迅速に対処できるという利点があると述べています。
また、現金を使用する場合、レシートの管理が難しく、どこでいくら使ったのかを把握することが難しいとも指摘。一方デビットカードを利用すれば、アプリを通じて支出や残高、入金の履歴を簡単に確認できるため、お金の管理が容易になると感じています。
この記事は現金を使うことによるプライバシーの確保や、デジタル決済に対する懸念などについてあまり触れてはいませんが、主にデビットカードのメリットに焦点を当てているといったところです。
この記事を通じて感じるのは、キャッシュレス化が進む中で、子どもたちのお金に対する感覚が変化しているということです。彼らは便利さや安全性を重視し、デビットカードや電子決済などを選んでいるようです。ただし、個人のプライバシーやセキュリティについての考え方は人それぞれであり、これらの要素をバランス良く考慮する必要があります。
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