将来に備えて、つみたてNISA(少額投資非課税制度)やiDeCo(個人型確定拠出年金)に加入する人が増えています。
基本的に、どちらも毎月一定の金額を積み立てていく点が共通しているため、これから始めようと考えている人の中には、違いがよく分からないと感じている人も多いのではないでしょうか。
つみたてNISAとiDeCoは、何が違うのでしょうか。
つみたてNISAだけでなく、iDeCoにも加入した方がよいのでしょうか。サーティファイドファイナンシャルプランナー(CFP)・社会保険労務士・キャリアコンサルタントの田形正広さんに聞きました。
掛け金が所得控除になるのはiDeCoだけ
Qそもそも、つみたてNISAとiDeCoの違いについて、両者のメリット、デメリットも含めて教えてください。
田形さん「つみたてNISAとiDeCoは、ともに国が推奨する投資優遇制度であり、運用益が非課税という点が共通しています。最初に意識しておくべき大きな違いは、以下の3点です」
(1)積み立てたお金を払い出せるタイミング
(2)積み立ての最低金額(いくらから積み立てできるか)
(3)掛け金(積み立てたお金)が所得控除になるかどうか
(1)については、つみたてNISAの場合、積み立てたお金を必要なときに売って現金化することができる一方、iDeCoは、「60歳まで引き出すことができない」というデメリットがあります。
成功の鉄則は、長期的に投資をすることです。
そのため、長期投資をしたい人にとっては『60歳まで投資分を払い出せないという縛りがむしろメリットになる』と考える人もいらっしゃるかもしれませんが、お金が必要なときに自分のお金を払い出すことができないのは、デメリットに感じる人が多いでしょう。
(2)の積み立ての最低金額については、つみたてNISAが100円から積み立てが可能なのに対し、iDeCoは毎月最低5000円からとなっています。
(3)の所得控除については、iDeCoだけのメリットです。
これは掛け金(拠出額)が全額所得控除され、所得税と住民税が下がります。
所得税率は所得額により5~40%と異なりますが、ご自身の所得に応じ、税額が下がる分、確実に得をするというメリットがあります。
Q.つみたてNISAとiDeCoに加入するのに適切なタイミングについて、教えてください。
田形さん「『知識なしに焦って始める』というのが一番危険ですが、最低限必要な知識を習得した上で、できるだけ早く始めることをお勧めしています。
投資には『複利効果』というものがあり、毎年の利息を再投資することで雪だるま式に利息が利息を生み、それにより得られるお金が増えていきます。
運用期間を長くすればするほど、この投資の複利効果を最大限活用することができます。
つみたてNISAもiDeCoも、日本に住む18歳以上の人が利用できます。
先述のように、投資には長期投資が有利という大原則があるので、早く始めれば、それだけ優遇制度を活用できる期間も長くなり、最終的に期待できるリターンも大きくなります。
当然、年齢が若い方が投資期間を長く取れるということになりますが、どなたにとっても『今日が一番若い』というのは投資の世界にも当てはまると思います。
私もつみたてNISAをしていますが、数年前の自分に何かを言えるとしたら、『今すぐ投資信託の積み立てをしておけ』と強く伝えます。
最近は、証券会社の口座開設でポイント付与のキャンペーンなどがあるので、そういったキャンペーンを利用して、まずは『始めてみる』ことをお勧めします」
Q.つみたてNISAとiDeCoは、どちらも加入すべきなのでしょうか。それとも、どちらか一方に加入すれば問題ないのでしょうか。
田形さん「『どちらも加入すべき』『どちらを優先すべき』という絶対的な正解はありませんが、投資に回すお金に余裕があるのであれば、非課税枠のフル活用という意味で両方に取り組むのをお勧めします。 そこまで資金に余裕がないという場合、つみたてNISAとiDeCo、どちらか一方を始めてみるのもよいと思います。
iDeCoのみ所得控除のメリットがあるため、税率の高い高所得者であればあるほど、iDeCoのメリットは大きくなります。
『つみたてNISAとiDeCo、どちらを先に始めるか』『金額の割合』という部分に関しては、ご自身の資産状況や価値観に最も合う組み合わせ、配分で加入するのをお勧めします」
Q.つみたてNISAやiDeCoに加入するときの注意点について、教えてください。
すでに、企業型確定拠出年金(企業型DC)に加入している場合は、どうすればよいのでしょうか。
田形さん「『少額から始める』『とにかく始めてみる』が大事です。
日本はデフレの時代が長く続いてきましたが、
今後はインフレに対処していくことが重要であり、もはや『投資はしないと損』という時代に突入しています。
ただ、投資にはリスクがあり、知識や経験がないまま大金を注ぎ込むのは危険です。少額から始めて経験を積むことが大事です。
iDeCoに関しては、加入時に3000円程度の手数料を支払わなければならないほか、毎月、200円から500円程度の手数料がかかります。
この手数料は拠出金額を増やしても同額なので、毎月の拠出金が大きい方が、節税効果は大きくなります。
2022年10月以降、企業型確定拠出年金に加入していても、新たにiDeCoに加入できるようになりました。
ただ、やみくもに利用する制度の数を増やせばよいというものではありません。
企業型確定拠出年金もiDeCoも、ともに確定拠出年金という制度の大枠は同じですが、企業型の場合、会社側が手数料などのコストを負担してくれたり、奨励金を付与してくれたりするケースもあります。
まずは企業型の確定拠出年金のご自身の利用可能枠を最大限活用し、その上でiDeCoを活用するという順番で検討するとよいでしょう」
今さら聞けない…つみたてNISAとiDeCo、何が違う? 両方取り組むべきか メリット&デメリットをFPに聞いた/記事考察
つみたてNISA(少額投資非課税制度)とiDeCo(個人型確定拠出年金)は、将来に備えて投資を行うための国が推奨する投資優遇制度であり、運用益が非課税という共通点がありますが、いくつかの違いが存在します。記事をまとめると最も大きな違いは以下の3点です。
- 積み立てたお金を払い出せるタイミング:つみたてNISAでは、積み立てたお金を必要な時に売って現金化することができますが、iDeCoは「60歳まで引き出すことができない」という制約があります。つみたてNISAは自由度が高い一方で、iDeCoは長期投資に向いており、引き出せないという点がデメリットと感じる人もいます。
- 積み立ての最低金額:つみたてNISAは100円から積み立て可能ですが、iDeCoは毎月最低5000円からとなっています。
- 掛け金が所得控除になるかどうか:所得控除のメリットはiDeCoにのみあります。iDeCoでは掛け金(拠出額)が全額所得控除され、所得税と住民税が下がるため、税率の高い高所得者にとっては特に大きなメリットとなります。
適切なタイミングとしては、投資には「複利効果」というものがあるため、できるだけ早く始めることが推奨されます。つみたてNISAもiDeCoも日本に住む18歳以上の人が利用できるため、若いうちから始めることで長期投資の複利効果を最大限活用できます。
どちらも加入すべきかどうかは個人の資産状況や価値観により異なりますが、非課税枠のフル活用を考えると、投資に余裕がある場合は両方に取り組むことが良いでしょう。資金に余裕がない場合は、自身の税率や収入に応じてiDeCoのメリットを考慮し、どちらか一方を始めることも検討できます。
注意点として、知識なしに焦って始めることは危険であり、少額から始めて経験を積むことが大切です。また、企業型確定拠出年金(企業型DC)に加入している場合は、まずはその枠を最大限活用し、その上でiDeCoを活用する順番で検討すると良いでしょう。
信頼できるショップとのクレカ現金化も有用
急な出費に対応する現金化の手段としてクレジットカードのショッピング枠を利用する方法があります。
クレカの現金化自体は当然違法ではありませんし、現金を得るにおいて有用な手段として根強い支持があるのも事実です。
クレカ現金化においては信頼のできる金券ショップなど、実績があるお店をきちんと選ぶことが大きなポイントと言えるでしょう。
特に大阪など関西は電子ギフト等の取扱において法律に反しない範疇で営業している金券ショップも多く存在します。
クレジットカードの現金化について詳しくは当方サイトでもまとめてますのでよければご覧ください。
その他大阪で土日も営業しているクレカ現金化店や、来店不要での現金化ができるショップをまとめてますのでよろしければご覧ください。